日南レモン
健康志向等の高まりに伴い、ビタミンCが豊富なレモンの需要が増えております。特に「国産レモン」の人気が上昇しており、安心・安全な食品を求める消費者に支持されています。
レモンは一年中流通していますが、さわやかな香りで果汁たっぷりのグリーンレモン(芳醇な香り)や、まろやかな酸味と芳醇な香りのイエローレモン(たっぷりの果汁)など、時期による味わいの違いも魅力のひとつです。
国内供給量は約6万2千トンと推定され,そのうち約9割を外国産が占めています。国内の生産量は、輸入量全体の6〜8%くらいの生産規模です。生産量の多い県の上位順は、広島県(瀬戸内レモン、広島レモン)、愛媛県(ひなたレモン、神の島レモン)、和歌山県(那智のめぐみレモン)、和歌山県、静岡県(浜松レモン)、熊本県(天草レモン)、香川県(小豆島レモン)の順で国内のレモンの殆どを占めています。
宮崎県は他県に比べて生産規模は小さいものの、みかんや他の柑橘類の栽培と併せてレモンの栽培も始めるケースが増えており、年々レモンの生産量が増加している傾向です。特に、宮崎市や日向市など温暖な沿岸部を中心に、品質の高いレモン(完熟レモン、ひゅうがレモン)が生産されています。
日本各地で生産されるレモンには、地域ごとのブランド名がつけられ、その土地ならではの特徴や品質がアピールされています。日南地域では、他県のユーレカ種やリスボン種と違って、マイヤーレモンをその主な品種として最近栽培面積、生産量も増加してきています。しかし、他の地域のようなブランド化は進んでおらず、ブランド名も統一されていません。他の地域のブランド名に埋没しております。
日南市においては、、レモン栽培のほとんどが「マイヤーレモン(レモンとオレンジの交配種)」です。しかし、人口の減少、高齢化、担い手不足が進行しており、それらに起因する地域課題が顕在化しています。このような状況下で、地域経済を活性化させるためにも、地域資源のブランド化や、賑わいの創出が必要であり、レモン生産者もその一翼を担う事が可能です。