2020 Typhoon No. 10
接近または上陸の恐れ 30メートル以上の風エリア
台風10号は、6日(日)15時に九州の南の海上で930ヘクトパスカル、最大風速50メートル(特別警報級)の勢力まで発達することが予想され、観測史上最強クラスの勢力(統計期間1951年~2019年の台風29号までの上陸時直前の中心気圧が低い台風)で九州に接近、上陸する可能性があります。
これまでに経験したことがないような雨の可能性も
台風10号が、西日本に最接近した場合、九州山地の東側斜面に期間中の最大24時間雨量が400ミリ、その既往最大比(過去の最大値との比較)が150%を超えるエリアが予想されています。これらの地域では、これまでに経験したことがないような雨の降り方をする可能性があり、洪水による浸水害や土砂災害が発生する恐れがあります。
下図は、台風が日本に影響している5日(土)から7日(月)の間に最大瞬間風速が30メートル以上になる確率をエリア別に示したものです(1日21時に計算)。今のところ、確率が高い地域は、九州から中国・四国地方に広がり、特に九州・四国地方・山口県で高くなっています。これらの地域では、停電が起きたり、交通機関が大きく乱れたりする恐れがあります。